
あなたは何を基準にお米を選んでいますか?
「お米を食べるなら玄米が絶対良い!!」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実は玄米を選ぶ時や食べる時には注意が必要なんです。
今回は玄米についての説明と、玄米を選ぶときの注意点についてご紹介します。
「身体に良い食事を摂りたい!」「玄米の選び方を知りたい!」と思っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
玄米とは?

玄米とは、稲の実から籾殻だけを除いた状態のもの。つまり、胚芽・表皮・ぬかなどが残っているお米のことです。
玄米は、人間が生きていくために必要とされる40種類以上の栄養素がほとんど含まれた『完全栄養食』の1つで、三大栄養素(炭水化物・たんぱく質・脂質)をきちんと吸収・代謝するために必要な副栄養素(ビタミン・ミネラル・食物繊維)が含まれています。
したがって、玄米を主食にすると副菜で補わなければならない栄養素が少なくなるため、おかず一品とお味噌汁を用意するだけで、栄養バランスが整った食事にすることが可能です。

また、玄米に含まれている糖質は、血糖値が急上昇する砂糖とは異なり、体内でゆるやかに吸収されるもの。
したがって、臓器などをいためる心配がなく効率的にエネルギーへと変換されるため、脳の正常的な機能を保つ際に役立ってくれます。
ちなみに白米を漢字で表すと『粕(かす)』。米の健康と書いて『糠(ぬか)』です。
玄米に含まれる具体的な栄養素

玄米の胚芽やぬかには、ビタミン・ミネラル・食物繊維なども含まれています。
ビタミンやミネラルは健康維持に必要なホルモン・自律神経の調整を行う働きがあり、食物繊維には善玉菌を増やして腸の掃除をしてくれる作用があります。
さらに玄米には重金属を排泄する作用を持つとされるフィチン酸も含まれているため、解毒を促す作用もあります。
玄米を選ぶ時の注意点

農薬をはじめとする汚染物質は”油”に蓄積します。玄米の場合、油成分が含まれるのは米ぬか。
ビタミンやミネラルなどの栄養素が含まれる大切な部分に、農薬などの物質も溜まってしまうのです。
したがって、玄米を選ぶ時にチェックした方が良いのが、栽培方法。
『農薬不使用』や『無農薬』のものがベストですが、難しい場合はできるだけ農薬の使用を控えたものを選びましょう。
心の声も大切にしよう!

あなたは毎日毎食玄米が食べたいと思いますか?
もちろんそう思う方もいらっしゃいます。けれど「玄米のほうが栄養豊富だから、玄米を食べなくちゃ!!」と、理論で自分の気持ちを押さえつけてしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、身体は今の自分にとって必要なものが分かっています。
だから玄米を食べたくないという時は「玄米を消化するチカラが身体に足りていないから食べないで!」という、身体からのメッセージかもしれません。
今回ご紹介したように、玄米は消化が悪いものの1つでもあります。
消化しやすいように調理する方法もありますが、「絶対に玄米を食べなくちゃ!!」と決め付け、無理をした食生活は必ずしも身体や心に良いとは限りません。
まずは自分の身体に聴いてみて、そのときその時に「食べたい!」と思うものを食べるのも大切なこと☆
ぜひご自身の身体にも心にも優しいライフスタイルを見つけてみてくださいね!
最後にマメ知識☆

宮沢賢治の「雨ニモマケズ」という詩、ご存知ですか?
その詩のなかに『一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べ』という部分があるのですが、実はこの食事がとても健康的な食事だったとのデータが!!
詳細はぜひこちらの本をご覧になってみてくださいね!
玄米に関する10のテーマについて11名の医学者や臨床医などが執筆している本で、玄米健康法や玄米の調理法をはじめ、小児疾患・がん・緑内障や黄斑変性症・糖尿病・うつや認知症・不妊症などと玄米に関するデータがまとめられたレポート集。玄米や疾患について、新たな発見があるかもしれません☆
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